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みんなのコンセプチュアルワーク #160713~思考テーマ:枠を外す

  • 村山 昇
  • 2016年8月6日
  • 読了時間: 3分

このページは、「コンセプチュアル思考」ワークショップを受講の方々が創造した答案を紹介するものです。

今回のワークショップは、物事のとらえ方をしなやかにする方法について学んでいます。「コンセプチュアル思考」では、下図のように大きく6つの種類で分けて考えています。その中で、最もシンプルでありながら、最も強力な発想法なのが、「1-a:掛け合わせる」です。

独創的な発想は、ときに異種の掛け合わせから生じます。例えば、「イチゴ大福」とか「回転寿司」がそうです。この発想はどうしたら生まれるのでしょうか───?

それは論理的手順によって生まれるというより、“セレンディピティ”的な偶発の作用によることが多いのではないでしょうか(論理が不要ということではありません。論理は前提として、手段として不可欠なものです)。その偶発の作用を呼び込むために重要なものが「発想を生むレディネス(readiness)=意識・能力の準備状態」です。

この「レディネス」を鍛えるために、今回行なったワークが『ポット・マジック・アイディエーション(ポットの魔法によるアイデア発想)』。ランダムに引き当てた言葉のカードを掛け合わせて、新しいコンセプトの商品・サービスの発想をするという思考トレーニングです。今回の設定は、旅行代理店の商品開発担当者としました。想定外の言葉(=概念・切り口)を掛け合わせて、旅行商品の発想をします。

【答案サンプル】 (*図をクリックすると拡大画面になり、スライド形式で見ることができます)

自分の担当する商品・サービスの発想をするとき、私たちはどうしても既成の枠内で閉じて考えてしまいがちになります。それでは、「コロンブスの卵」的な大きな発想はできません。他社との差別化も難しいでしょう。枠を破るために、このワークのようにまったく想定外の言葉を強制的にぶつけて掛け合わせてみる。そういう思考・意識の鍛えをふだんからやっておくと、「セレンディピティ」を起こす確率を上げることができます。

「発想を生むレディネス」をつくっておくと、街角をふと歩いていても、自分の担当商品・サービスを蘇らせる異種の掛け合わせ概念を引き寄せることができます。偉大な科学者パスツールはこう言いました─── 「チャンスは心構えした者の下に微笑む」。 Chance favors the prepared mind. * * * * * ◆Discover Book College 仕事に価値を キャリアに軸を与える 『コンセプチュアル思考』ワークショップ〈第3回〉 「枠を外して」みよう~目の前の製品・サービスは無限に変えることができる ◆開催日: 2016年7月13日(水)19:00‐21:00 ◆会場: ディスカヴァー セミナールーム(東京・千代田区) ◆ファーメンター(fermentor=受講者の概念“発酵”をみちびく人): キャリア・ポートレート コンサルティング 代表 村山昇

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