講義1.8 「コンセプチュアル思考」と「コンセプチュアル・スキル」の違い
米国のロバート・カッツ教授が「コンセプチュアル・スキル」というものを取り上げて以来、日本ではこの言葉が普及しています。では、これが「コンセプチュアル思考」とどう違うのでしょう。
実のところ、「コンセプチュアル・スキル」も、本サイトで扱う「コンセプチュアル思考」もそう大きな違いはありません。どちらも抽象化・概念化をして考えることであり、本質を見抜き、全体論的に物事を把握する能力をいいます。
下図に示したように、目線の違いによってそれをマネジメント技能の1つとみるのか、それとも思考法の1つとみるのかということです。
カッツのいう「コンセプチュアル・スキル」は、「テクニカル・スキル」「ヒューマン・スキル」と並べ比べるものですから、とても大括りな概念になります。他方、本サイトでいう「コンセプチュアル思考」は、思考法の中の1つとして取り上げるものですからより限定的になります。
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